自分の中に記憶されている情報とは

続きです。昨日は下記のように書きました。

今までの自分の記憶の中に(潜在意識)には、
”こういう状況になったら、こういう感情(態度)になる” という情報が
入力、保存されていて、それがその度再生されます。


自分の中の記憶倉庫(潜在意識)には、お母さんの胎内にいたときから現在までの全ての情報が記録されています。

見たこと、聞いたこと、感じたことなど、五感を通じて体験したことは全てです。

隣でほかの人が話していたことや、つけっぱなしのTVから聞こえてきた情報など、すべてが記録されているのです。すごいですね。

6歳くらいまではその記憶倉庫が開けっ放しになっているので全部吸収します。そしてそれが自分の”ものの見方・考え方(価値観)”の土台になっていきます。

例えば、雨が降るたびに、
「あー雨でうっとおしい、洗濯物が乾かなくて困るのよね」と
お母さんが言っていると、Aちゃんの記憶倉庫には”雨の日はうっとおしい”と記録され、雨が降るたびにその記憶が再生されて、うっとおしいと感じます。

一方、雨が降るたびに
「あー雨がふってくれて嬉しい!植物たちが生き生きするわ!」と
お母さんが言っていると、Bちゃんの記憶倉庫には”恵みの雨は嬉しい”と記憶され、雨が降るとその記憶が再生されて、あー嬉しい!と感じるのです。

例えば、ゴキブリを見つけたときに、
いつもお母さんがギャーとわめいて、逃げ回っているとそれが記憶され、
子供が次にゴキブリを見つけたときに、記憶が再生されて同じような行動をとります。

逆にいつもお母さんが、あら!とスプレーを持ってきてシューっとしているのをみていれば、その記憶が再生されて子供も同じような行動をとるようになります。

例えば、失恋してしまったときに
失恋した後には大泣きして、どん底まで落ち込むという恋愛ドラマを見て育つと自分もそのようになります。
逆に、失恋した後に30分は大泣きするけど、その後ケーキを食べてご機嫌になるという恋愛ドラマを見て育つと、そのようになるのです。

すべて過去の記憶の再生なのですね。
そしてそれは無意識のうちに記録されています。
ということは、その記憶が誰から来たのか、
どこから来たのかわからないということですね。

とすると、自分の価値観(ものの見方、とらえ方)だとおもっているものは、「これは本当に自分のものなのか?」と疑ってみる必要があるのですね。