そうして「ありがとう」を言っていると、自分の口から出てくる言葉に気をつけるようになりました。いつでも自分が心地よい言葉で話したいと思うようになりました。
私は海外に出てから、日本語の美しさを知りました。
それは美しい響きだけではなく、日本人独特の感性を表す美しい言葉がたくさんあることに感動を覚えました。
それまでの私はけっこう汚い言葉遣いだったのす。もちろん使い分けはしていましたが、それでも叔母(デンマーク在住)は里帰りのたびに、中学生だった私に「言葉遣いが汚すぎる」と言っていました。その時には「みんなそうだもん!環境のせい!私の勝手!」と内心反発していましたが、高校生になってガラッと環境が変わったときに、周りの友達をみて「あっ、私って結構汚い言葉遣いだったんだな~」と気が付きました。今思うとそうやって言ってくれる人がいたこと、環境が変わったことはありがたかったと思います。
そうして叔母の暮らすデンマークに、私もふとしたことからデンマークで暮らすことになりました。叔母は免税店を経営していたので、たくさんの日本のお客様にお会いする機会がありました。
その時に気づいたことがあるのです。日本の方は省略した言葉を使うことが多いのです。あるときデンマークはロイヤルコペンハーゲンという陶磁器が有名なのですが「ロイコペ」と言われたときには、あとでスタッフで盛り上がりました!
そしてとっても素敵だな~と思うお客様に「デカいのある?」と言われたときには内心のけぞりました。その当時は「デカい」という言葉が流行語のように使われていたので、その方は何気なしに使っていたのだと思います。
ですが、そういうお客様が続くとなぜ皆その言葉を使うのかな~?と不思議に思ったのです。
それは私の同居人が私の日本の雑誌を見てが、なんで日本の雑誌なのに英語が書いてあるんだ?と質問してきたのと同じだなと思いました、その時は「はあ?これ普通。」と思いましたが、今はちょっと違うなと思います。
言霊という言葉があるように、言葉には力があります。
正しい日本語を使い、それを繋げ、そして残していくことはとても大切なことだと思います。
どんなに外見を装っていても、なにげなく言った言葉ひとつで天地がひっくり返るような出来事も多々耳にしますよね。
でもまずは自分は発する言葉です。自分の使う言葉は自分自身を表すからです。
そして汚い言葉を投げかければ、それが必ず自分に返ってきます。
汚い言葉を使ったあと、自分のどんな気持ちなるか意識したことがありますか?
心地よいですか?嬉しいですか?楽しいですか?
だから自分が発する言葉に注意を向けるようになりました。
いつも自分が心地よいと思う言葉で話すようになりました。
人に合わせるのではなく、時代に合わせるのではなく。
どんな時でも心に平和と愛を!
幸せのシャンパンタワーは私から!
Kuns fra Nobue