自分が勝手に壮大なるドラマを作って、相手を悪役にし、悲劇のヒロインを演じている

昔こんなことがありました。

9月は彼との記念日があります。
が、9月は身内の誕生日が2回あり、
もうすぐ誕生日だ。プレゼントはどうする?などと
全然私たちの記念日のことには触れません。

毎年のことなのですが、忘れてるんじゃないの?とやはりイラっとします。
前日にもなんのそぶりもありません。
私も自分から話題をふるのは、私が負けたようで悔しいので(笑)、
何もいいません。(お互い様ですね)
そして彼が誕生日の話をするたびに、イラっとします。

当日はいつものように朝一緒にコーヒーを飲みましたが
私の脳内は怒り心頭です。

  • やっぱり忘れてるんじゃん!
  • いつものことだよね。
  • どうせ頭ん中は彼らの誕生日のことしか考えてないんでしょう。
  • あーなんでいつもこうなんだろう!
  • ほんとむかつく。
  • もう口きくのも嫌だ。
  • 別に記念日なんかたいしたことないしね~。
  • 私のことなんてどうせなんとも思ってないんでしょう!

などなど。
そしてモヤモヤしながらお昼になりましたが、彼がいません。
今度はランチを作りながら、

  • なんで今日に限っていないの!
  • お昼なのにどこいってんのよ!
  • 遅くなるなら電話位すればいいのに!
    (いつもなら今どこ?って私から電話するのに(^^♪)
  • なんでこんなにイライラさせんの!
  • 本当に自分勝手よね!
  • なんでこんな人と一緒にいるのかしら?

などなど、脳内では朝から壮大なる妄想ドラマを作り
ずーっと彼に対しての文句を言い続けています。

そうするとドアを開ける音がしました。
自分では何事もなかったような顔をしているつもりでしたが、
きっとめちゃくちゃいやーな気分を醸し出し、
いやーな顔をして待っていたはずです。

が、戻ってきた彼は手に鉢植えを持って
「今日は記念日だよ!おめでとう!」と言ったのです。
その瞬間、私の気分は地獄から天国に!

「バラの花束を買いにいったのだけど、あまりよいのが無くて
それなら鉢植えの花を買おうと何軒か探し歩いたら遅くなっちゃった!」

と彼が言った瞬間、今まで思っていたことをすべて忘れて
「ちゃんと覚えてくれてたのね!
あー私のために、こんなに探し回ってくれてありがとう!
やっぱり良い人ね!」に変わってしまったのです。

誰にでもこんな経験があるかと思います。
そして日常生活では、こんなことの連続です。
自分が勝手に壮大なるドラマを作って、相手を悪役にして
悲劇のヒロインを演じているのです。

そんなことをせずに、
相手を天秤にかけずに、
勝手な妄想ドラマを作らずに、
自分は悪くない、彼が悪いというエゴの囁きに耳をかさずに、

ただ彼に「もうすぐ記念日だから、私はお祝いしたい!」と
ただ単に伝えれば良かっただけです。

なぜ彼から記念日のことを話し出さないといけないでしょうか?
なぜ彼がお祝いしてくれないといけないのでしょうか?
私がお祝いしたいのならば、自分が行動すればよいのです。

もし彼が、「僕はお祝いしたくない」と言ったら、
ただそれを受け止めるだけです。
なぜなら「彼はしたくない」からです。
それがあるがままに受けとるということです。

– 二人の記念日だからお祝いすべきだ -とか
– ほかの人の誕生日はお祝いするのだから – とか

など、あれこれと考える必要はありません。
なぜなら人のことはコントロールできないからです。
「彼は~すべきだ!」と決めつけているのは自分です。

もちろん「なぜ?」と理由を聞くのはかまいません。
でもその答えに対して、またドラマを作らないことです。

いつもそのドラマを作っているのは ”自分”
そしてそのドラマの全ての瞬間に一喜一憂しているのも ”自分 “
なんだということに気が付くと、その先が変わってきます。